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アンティークのランプさん達・その2

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先回の「アンティークのランプさん達」の中に、載せてなかった子がこのランプです。うーん、もう少し淡いクリーム色なのですが、写真がうまく撮れませんでした。
このランプさん、私が好きなお花に似ています。

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これがそのお花、「バイモユリ」です。下を向いて楚々とした優しい花です。このランプシェードはバセリンガラスで、繊細なガラスの触感も、縦にあの花のように筋がはいっているのも、とても良く似ています。ずいぶん前に球根を植えてあったんですが、いつの間にかこの1本だけになってしまいました!また植えたいと思っています。
このランプは、背が高く、悪戯な猫がいる家庭ではちょっと気になって置けません。この子は、私の友人が気に入ってお家にお招きしてくれることになりました。玄関に飾って頂きます。今はミューラーのランプさんがいるのですが、模様替えです。(羨ましいです!)

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先回ご紹介しそびれていたランプさんまだありました。
このランプはミューラー兄弟の作品です。ミューラーは、9人兄弟とお話しましたが、あの「エミール・ガレ」のお弟子さんです。1930年代には第2期目のクロアマール工場も閉鎖してしまいました。この作品はリュネビル工場の頃のサインがあり、1920年代までの作品です。このランプのベース、シェードの取り付け口にも植物のがくのような装飾があります。

アンティークの灯たち。この灯のもとでたくさんの人たちの幸せな日常の暮らしが営まれていたのをずっと見守ってきたのでしょうね。そして、大切に受け継がれて、今ここにやって来てくれたのです。
愛しいもの達です。

愛しのアンティークランプさん達

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 今回、まだ皆さんにあまり見て頂いていない新着のランプさん達が、気に入って頂いて、それぞれ嫁いで行きます。そんなこともあり、今店内にいるアンティークランプさん達の写真を一度にご紹介してみたい、私自身も写真を並べてみて、どのランプに改めて心惹かれるのか見てみたい、と思ったのです。
 初めの1枚は、この個性的なドラゴンの装飾の真鍮ベースのランプです。灯を灯すととても柔らかな優しい色目で、ドラゴンベースとのギャップが面白いです。ミューラー兄弟の作品です。

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2番目の写真はドーム兄弟のランプです。こちらも個性的な真鍮のベースです。植物の葉でしょうか?ドーム兄弟はガラス花瓶などで、植物の命を優しくガラスに写し取るような酸化腐食彫り技法の作品を多く創作しています。ランプのベースにも水草など植物をあしらったものが多く見られます。このランプは灯を灯すと、ハッとするような心に残るオレンジ色になります。

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こちらはドュゲのランプです。静かで優しい佇まいです。ブロンズのベースの優しいカーブとつつましくそっとあしらわれた装飾が、淡いパープルのグラデーションにしっくりとあっています。
ほっこりと優しい気持ちにしてくれるランプです。

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こちらはミューラーのランプです。華やかで美しいブロンズのベースです。オレンジとブルーのはっきりとしたグラデーションの気品あるランプです。

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そして、美しいグリーンが目を引くヴァセリンガラスのランプです。華やかで丁寧なつくりの真鍮のベースと繊細なヴァセリンガラス。いつまでも眺めていたいランプです。この子が、気に入って頂いて関東の方のところに嫁ぎます。

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このランプはシュナイダーの作品です。ドーム兄弟のお弟子さんだった、こちらもドーム兄弟同様二人兄弟の作家です。シュナイダーのガラスは、ちょっと透け感のある淡いグラデーションが特徴です。ドーム兄弟に認められて工房を持つのですが、気に入られていたのでしょうね、ドーム兄弟と同じかなと思うベースを使っていることがあります。ちなみに私はこのランプのベースととても似たベースのドームのランプを持っています。

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そして、最後の取りを飾るのはこのランプさんです。この中ではクレマチスに来てから一番の長老です。尤もアンティークランプですからみんな100年くらいたってますね。このミューラーのランプは、ブルーのグラデーションが美しく、少し大き目のガラスシェードです。アイアンの渦巻きのような個性あるベースが特徴で、和の雰囲気もあるランプです。このランプが作られたころ、ヨーロッパでは浮世絵はじめ、日本文化がブームのようにもなっていたのですから、ミューラー兄弟(なんと9人兄弟です。)は、日本を意識してこのたたき出しの手の込んだアイアンベースを作らせたのかもしれませんね。

もう一つ、気に入って頂き嫁いで行くランプがあります。到着直後に写真を撮ってあったのですが、今回探して見当たりません。明日また撮影してきたいと思います。嫁いで行ってしまいますから、クレマチス店内で撮れるのは、あとわずかですので。

愛しのアンティークランプ達。どのランプも美しく心ときめきます。もう二度と作られないもの達なのだと思うと、余計に愛しくなります。

「ドーム兄弟」のテーブルランプ

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 ドーム兄弟のテーブルランプが届いています。
今回は、すっくりと背を伸ばした感じ、高さのあるブロンズのベースです。ブロンズが経年により、柔らかく変色していて味わいがあります。ベースに用いられているのはヤドリギのデザインかと思われます。ドームのランプベースでは、よく目にするデザインです。

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灯を点けると思いがけない華やかさです。
実際にはもっと柔らかな赤い色なんです。いつも思うのですが、アンティークガラスの柔らかな優しい色、特に灯を点けた時の何とも言えないほっこりとした、或いはとろりとした美しい色合いは、実際に生で見る以上にはどんなカメラでも表現できないのではないかなと。まして、私のスマホですので、ペタンとした色になってしまいます。


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ミューラー兄弟のランプも届いています。
こちらは、華やかで躍動感のあるランプです。ベースのデザインと、ガラスシェードの明るいオレンジ色のせいでしょうか。落ち着いたドームのランプと華やかなミューラーのランプ。どちらも、もう二度と製造されることのない、また出会えることのないものたちです。

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今月最終週には「アンティークフェア」を予定しています。
ミラーや壁掛け型の大変珍しいキャビネット、チェストや椅子なども入荷しています。人と人とは一期一会ですが、物との出会いも、特にアンティークのものたちとは、一期一会です。見ているだけで心豊かな時間が流れます。アンティーク達に会いにいらして下さいね。


ピアノランプ


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 いつものテーブルランプとはちょっと違った雰囲気の、『ビューロー・ピアノランプ』が届いています。
他にもドーム兄弟のランプなども届いていますので、3点一緒にご紹介できる予定でしたが、今回はこのランプのみのご紹介です。
土曜日にあと2点もシェードを取り付けて設置して写真を撮る予定でしたが、その日は思いがけず午前からお客様が続いて写真を撮るタイミングがなくて、撮らずに帰宅してしまいました!

いつもの美しいガラスシェードのランプとは違う味わいで、凝ったデザインのブロンズベースに心惹かれます。

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1920年代のフランスのものです。ベースが非常にどっしりと重くて、安定感がありますから、いたずらなニャンに倒される心配もなく、「もう一つ我が家にランプを」と、狙っている私も「こういう子もありかも。」と思ったりしています。
勿論私はガラス、特に古いガラスが好きなのです。古い透明ガラスの微かに波打った表面に、ゆらゆらと景色が映る様子はたまらなく好きですし、現在ではもう作ることの出来ない色ガラスを溶かし込んで型枠にはめて作るパートドゥベール製法の美しいグラデーションのシェードも見ていて見飽きることがありません。

ランプは、お部屋に一つあると、その空間を優しく彩り、柔らかな光で包んでくれて、「こんなに雰囲気が変わるの?」と驚くほどです。

次回、残りのランプをご紹介させて頂きますので、お楽しみに。

安らぎと癒しのアンティークの灯


 久しぶりにクレマチスのお店を再開して、窓を全て開けて清々しい初秋の風を入れました。
すべての部屋の照明をつけ、アンティークの灯・シャンデリアやテーブルランプを灯していくと、心が満たされて行くのを感じます。

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ひとつ一つ、出来上がるまでその色がわからないアンティークの色ガラス。一つのシャンデリアでも4灯あれば4通りの微妙な色やグラデーションの違い。二度と出来ないアンティークガラス。
エミール・ガレやドーム兄弟。そのそれぞれの弟子であったミューラー兄弟とシュナイダー兄弟。
そういった事すべて知らないままでも、やはりアンティークに魅せられ、癒され、和み、憧れたであろうと思います。

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その深い色を見ているとすうっと引き込まれて、自分の中に、自分の思いの中に入って行ってしまうのですが、多くのことを考えていたはずなのに何も考えてなかったような不思議な心地になるのはいつもの事です。

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アンティークの灯も家具も小物たちも、その過ごしてきた時間ゆえに一つ一つが物語を隠し持っている気がします。毎日共に暮らすことでその物語に私たちの物語が付け加えられるのですね。

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淡い優しいレースのような透け感のあるガラスシェードもあれば、ゆっくりと地平線に沈んでいく夕陽を思わせるような豊かに輝くオレンジ色のガラスシェードもあります。
美味しそうなレモン色の美しいガラスシェードもありました。優しい淡いピンクの地色にグリーンや茶色や濃い小豆色や紫、様々な色が現れたガラスシェードを「フランスのぶどう畑のような景色」と表現してくださったお客様もありました。
 「このランプの色も雰囲気も好きだな。」「この子は自宅に連れていきたいな。」と思ったランプは幾つもありました。でも、そういったランプ達だからこそ「このお店で飾っていたい。みんなに見てほしい。」と思う気持ちとの葛藤で、結局お嫁入していくその子たちを少し寂しい気持ちで送り出してきました。

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どのランプももう二度と出会えないものたちです。我が家にお招きするランプをあと一つは選びたいと思ってはいるのですが、最近テーブルランプを見つけにくくなっています。

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優しい灯。華やかな灯。癒しの灯。柔らかな和みの灯。アンティークの灯に求めるものは人それぞれですが、たとえ小さくても暮らしの中にお気に入りのアンティークの灯があれば、その灯が暮らしを照らしてくれていれば、元気になれるでしょうし、ちょっとだけ優しい気持ちも湧いてきます。
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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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